JUOのブログ

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ドイツフットサル年間スケジュールから読み解く渡独に最適な時期

こんにちはJUOです。

 

今日はドイツのフットサルのシーズンが具体的にどのようにして進行しているかを書きたいと思います。現行のレギオナルリーガ(地域リーグ)南地区のスケジュールになります。2年後ブンデスリーガができた場合はどのように変わるかはわかりませんが、現段階での1部リーグの年間スケジュールになります。またそこからどの時期にドイツにきたら良いのかも考察したいと思います。

 

 

レギュラーシーズン(9月~3月)

ドイツはレギュラーシーズンで各地区10チームがホームアンドアウエー方式のリーグ戦を行います。ですので各チーム合計18試合をこの半年間の間に行うことになっています。
2019年の開幕は9月の最終週で、終了は3月の最終週になります。
基本的には半年間あれば18試合消化はスケジュール的には問題なく、毎週試合があるわけではありませんが、各チームそれぞれの都合によって試合が延期などになったりするので全チームが常に同じペースで試合を消化するわけではありません。
この都合というのは主に代表選手の離脱やUEFAチャンピオンズリーグの日程との兼ね合いになります。各チーム数人が代表召集を受けた場合は試合日程をずらすことができます。フットサルの代表召集の場合はあらかじめ日程を避けてありますが、中にはビーチサッカーをプレーしながらの選手もいます。基本的にはDFBからの召集があれば適応がされるみたいです。

僕の所属するRhein−Mainの日程は以下になります。

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10月に実施予定であったアウェイvs Deisenhofen とホームvs Weilimdorfのゲームが代表召集とUEFAチャンピオンズリーグとの日程の兼ね合いでずれましたが、あとは予定通り実施されています。

 

月2〜4試合というスケジュールで、12月2週目から1月の1週目はウィンターブレイクになります。
冬移籍をする場合はこの期間でないと登録ができないので、気を付けましょう。

 

またスケジュール的に一見タフではなさそうですが、移動は基本的に全てバスで1番遠いところだとチェコとの国境付近でゲームがあり、約7時間の移動をすることもあるので。移動込みで見てみると意外とタフだったりします。

 

今期のレギュラーシーズン最終節は3月28日土曜日になり、そこからプレーオフがはじまじまります。

 

 

プレーオフ(4月〜6月)

4月からは、各リーグ上位2チームの合計10チームで行われるプレーオフが始まります。
4月の最終週に各リーグ2位のチームの中で成績の下から4チームが予選を行います。1チームとホームアンドアウェーで合計2試合になります。昨シーズンは以下のクラブになります。

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引用:dfb.de

 

5月にこのレギュレーションで残った2チーム+残りの6チームでトーナメントを行います。
準決勝まではホームアンドアウェー方式になります。
基本的に準々決勝は5月の1週目、準決勝は5月の2週目〜3週目にかけて行われます。

 

そして決勝は6月の1週目に一発勝負で決まり、これにてドイツフットサルのシーズンは終わりになります。

 

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引用:https://www.dfb.de/bildergalerien/ansicht/der-tsv-weilimdorf-feiert-die-erste-futsal-meisterschaft-2212/

 

シーズンオフ(6〜8月)

シーズンが終わるともちろんですが、完全にチーム活動はなくなります。6月と書きましたが、負けたその時点からオフが始まります。なのでプレーオフ予選で負けると5月からオフ、さらにレギュラーシーズンで負けると4月からオフです。僕の所属するクラブはこのオフ期間にはビーチサッカーブンデスリーガの開催時期でもあるのでビーチサッカーチームとして活動をしていますので、負けても5月くらいから活動はあります。他の選手は基本的に通常のサッカーと並行して、フットサルが終わり次第サッカーに移行みたいな人が多いみたいです。そいて8月の終わり頃から各チームプレシーズンに入るので、移籍をするのはこの時期なります。この期間に終わらせなければ半年後まで登録が持ち越しなので迅速な交渉が必要になります。ドイツフットサルで代理人をつけるというのは今は常識ではないので、個人で交渉していくことになると思います。なので何度も言いますが語学の準備はしておいてください。また優勝チームはUEFAチャンピオンズリーグの予選が8月末より始まるため、チームの始動が早くなります。

 

渡独に最適な時期

それではこのスケジュールの中でいつドイツに来ることがベストなのか。僕の個人的な意見ですが、レギュラーシーズン終了〜プレーオフが終わるくらいまでの期間に来ることがベストかなと思います。運がよければ前年のうちに練習参加もできます。
というのも
①ネットワーク構築に時間がかかる
②初めてだと選手パスの取得に時間がかかる可能性がある
からです。①は簡単に言うとチームを見つけるのに時間がかかるということです。②は特に深刻で、僕は前所属がドイツだったので即日出場可能になりましたが、通常日本→ドイツという経路ですと、「クラブが州のサッカー連盟に申請→DFBに申請→DFBがJFAに申請→日本サッカー協会が登録解除・DFBに通達→州のサッカー連盟へ」とおおよそですが(※あくまでおおよそ)このような流れで手続きが進みます。ですので万が一遅れてしまった場合(恐らくドイツの団体なのでないと思いますが)や入団許可が下りるのが遅れたりすると、結構地獄です。ですので渡独は入団したい時期より早い時期がベストです。ただレギュラーシーズン終盤に来て、そこから約3ヶ月何も無いのもキツイですよね、なのでプレシーズン前にクラブとコンタクトが取れている場合はプレシーズンに渡独の方がいいと思います。その際に入団した場合の登録の話もちゃんとしておくと色々円滑に進むと思います。なので4月〜6月もしくは8月あたりじゃないでしょうか。①のようにネットワークという点でも単身で来る場合はかなり脆弱ですから、来て速攻でチームが見つかるということはあまり考えづらいという点も考慮しています。

 

まとめ

8月     プレシーズン・CL予選(前年優勝チーム)

9月最終週  レギュラーシーズン開幕

10月〜12月  レギュラーシーズン

12月末    中断期間

1月〜3月   レギュラーシーズン

4月     プレーオフ開始

5月     準々決勝・準決勝

6月     決勝・シーズン終了

7月     オフ

 

基本的にはヨーロッパ各国と変わりのないレギュレーションとスケジュールであると思います。昨年のオフ期間にポーランドやスペインに練習参加を頼みましたが、同様にオフでしたので。ただまだ全国リーグがないことがプレーオフ等のレギュレーションに若干影響しているためそこは他の国との違いかなとも思います。毎週試合があるわけもなければ、レギュラーシーズンで負ければ4月から8月という期間はロングバケーションになってしまいます。渡独を考えている人は時期を見極めて、時間の無駄をしないようにしましょう。

 

それではまた

 

JUO