実績ほぼ無しの僕がドイツフットサルクラブと契約するまで
こんにちはJUOです。
この間フットサルブンデスリーガ創設に関するツイートをしたところ、まあまあ反響や質問等がありました。
昨日、2021/22シーズンにフットサルドイツブンデスリーガ(全国プロリーグ)が設立される事が正式議決。
— Juo Kado 🇩🇪フットサルリーガー (@juokado) 2019年9月27日
近年急速に発展してるドイツフットサル、今後フットサルで渡独する日本人選手も増えそうな予感。
現在知るところで日本人は自分いれて1部に2人のみ#フットサル #ドイツhttps://t.co/Prid7lXpH4
なので今回はフットサル選手としての実績がほぼ皆無の僕が実際どのようにしてドイツのフットサルクラブと契約するに至ったのか、又一般的にどのようにすればドイツのフットサルクラブにたどり着けるのかを少し書きたいと思います。是非一読を
ドイツのフットサル事情
まず現在ドイツのフットサルがどんな状況なのか、超簡単にまとめておきます。
・1部リーグはレギオナルリーガ(地域リーグの意)というアマチュアリーグ
・プロチームゼロ
・プロ選手もほぼゼロ
・ナショナルチームの創設は2015年
・2021/22にブンデスリーガがスタート←New
その他、ブンデスリーガ情報を含めてドイツフットサルの現行のレギュレーション等を詳しく知りたい方は以下記事を参照ください。
元々、フットサルが目的ではなかった
そもそも僕がドイツに来た目的はフットサルをプレーすることではありませんでした。フランクフルトにあるゲーテ大学で学びながら、ドイツのフットボールグラスルーツを肌で触れるという目的を持ってドイツに来ました。
ただ渡独時はすでにロービジョンフットサル日本代表強化指定選手として活動していたということから、フットサルチーム自体は探していました。ですがドイツのフットサル情報を日本から得ることはほぼ無理、ドイツ人の友達などに聞いてもフットサルの情報はほぼ無かったので、一先ずサッカーチームと契約しプレーをすることにしました。(今年の5月ごろまで)
今思うともっとしっかりと情報収集に時間を割けばよかったと後悔しています。
アンダルシア国際大会でのご縁
それではどのようにして僕が現在のチームを見つけたのか。
ずばり言ってしまうと「コネ」です。コネとしか言いようがありません。
具体的な経緯は、、
今年5月、スペインでロービジョンフットサルの国際試合が開催。それに日本代表として出場したのですが思うように結果が出せず、「やっぱりフットサルをプレーする環境が必要だな」と思っていました。
※ロービジョンフットサルってなんだと思った方はこちら
すると大会期間中、
スペイン代表GKコーチ:
「スピードあるし結構よかったよ、普段日本のどこでプレーしているの?」
自分「ドイツに住んでてフットサルチームが見つからなくてサッカープレーしてる」
コーチ「ドイツか、知り合いに関係者いたら紹介しようか?」
自分「ほんとに!Gracias!!!」
という何とも出来過ぎなことが起きました。そんなうまい話があるのかって感じですが、実際にありました。
実際にドイツのリーグではスペイン人が多くプレーしているので、本当にありがたいことに大会後関係者を紹介して頂けました。そしてそこで情報や助言を頂き、6月中に2チームのトライアウトにたどり着くことができました。(しかも自分が住むヘッセン州内)
その後いろいろありましたが(いろいろありすぎたので割愛)、8月に晴れて現在所属するG.O Rhein-Main Futsal と契約することができました。
一般的な方法
以上が僕の場合です。では一般的にどう入るのがいいか。
方法は2つだと思います
- コネクションを作る
- 留学会社経由
僕は1に該当しますが、僕のようなやり方でなくても、コネクションを作ることは可能であると思います。
・僕のような日本人選手とコンタクトをとる
・現地のドイツ人サッカー関係者とコンタクトを作り、情報をもらう
→フットサルもプレーしている選手も稀ですがいます
・インターネット等でチームを探して直接連絡を取る
難しいとはいえ以上の方法で可能だと思います。
次は留学会社経由というものです。サッカー界では今これが主流で、クラブとの仲介にエージェントとして会社が入り、手数料を取ってチームを紹介するシステムです。メリットは何といってもその確実性と安心を買えるということにあります。
ただ個人的にはこれはお勧めしません。というのも現在ドイツのフットサルクラブを紹介できる会社はほんのわずかしかないこと(知る限り1社のみ)が一点と、そのせいか紹介料などの価格設定がかなり強気です。正直高すぎるし、割に合ってないなという印象です。
以前相場が知りたく、会社と連絡を取ったことがあるのですが、その内容というのが
・弊社はドイツフットサルリーグと強力な連携をしていますのでトライアルは可能です。ただ地域はデュッセルドルフに限ります
・トライアルの価格は40万円(税込)ですが、ドイツですでにプレー経験があるということで、30万円で結構です
というものでした。
強力な連携といっているのにデュッセルドルフのみ?しかもデュッセルドルフで1部所属は現在1チームしか無いので、おそらく1チームのみの紹介。そしてその価格が40万円
冷静に高すぎますし、アマチュアなので契約しても給料は貰えておこずかい程度です。学生身分の自分には正直払えるお金じゃ無いですし、じゃなかったとしても40万円だったら普通に違うものに使うほうがいいって考えてしまいます。
実際、ほとんどの1部クラブはトライアウトをするのに金銭を求めてくることはないはずです。少なくとも僕が連絡を取り合っていた1部所属の3クラブはトライアウトは無料でした。(プレー歴は提出した)
ただ実際、1チーム確実にトライアウトを受けられるという安心は手に入ります。その安心とこの価格が見合っているかは人次第なので、経済的に余裕があるという人はこちらのほうがいいでしょう。
ただ現在日本で紹介可能な会社はほぼないという問題はありです。
チーム探しに不可欠なこと
上記の通り、会社経由も難しいという状況で、現在ドイツのフットサルチームに入るために超重要なことは以下2つだなと実感しています。
- 語学力
- 情報収集能力
です。
これがなければ現段階ではドイツでプレーするのは困難だと思います。
まずは語学ですが、先ほども言った通り、現在のドイツフットサルは情報が少ないです。そのため最低限の語学力がないのはチームを探す以前の問題です。実際僕も関係者を紹介してもらいましたが、その後のチームとのやり取りはすべて直接電話とメッセージでしました。ドイツ語です。ただ何もハイレベルな語学力は求められていません、最悪コミュニケーションをとれるレベルがあれば後は行動力次第です。その程度の語学力であれば本気でやれば1年で十分身につきますし、その後もプレーを続けていきたいなら必須事項でしょう。
次に情報収集能力、これも必要です。特に情報が少ないからこそ現地で情報を集める必要があります。ただドイツだけじゃなく。ヨーロッパ全体からドイツに関する情報を集める意識を持ったほうがよいでしょう。僕のようなパターンだって十分あると思いますので。
正直以上の2点は熱量さえあれば最低限身につくスキルだと個人的には思っていますので思い立ったらすぐ行動!今のうちから始めて損は絶対にないです!
中には「実力さえあればいい」と考える方もいるかもしれませんが、現段階では実力以前につながること自体が難しい状況なのがドイツフットサルだと僕は思っていますので、そこは理解が必要かなと思います。
まとめ
自分が言うのはおこがましいことですがドイツのフットサルは、今のところ日本に比べたら全然レベルは高くないと思います。実績ほぼ皆無の自分が1部には入れてしまうレベルですので。なので正直日本人選手の方が技術や戦術面では圧倒的に優れているでしょう。ただスペインやイタリアに比べて日本で得られる情報がほぼ皆無な分、プレーをスタートするハードルはものすごい高い国であることは間違いありません。
なので僕のように運よく入団できた人ではなく、今後ブンデスリーガ設立にむけてフットサルを目的で渡独される方は中長期的な展望と、それを達成するための熱量と準備は通常の人の倍以上持っていなければいけないのかなと思います。
ずばり、誰かに頼るのではなく、全て自分でやる覚悟!そこに尽きると思います!
JUO