JUOのブログ

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日本人選手注目!ドイツフットサルブンデスリーガの創設が決定!

こんにちはJUOです

今回はフットサルブンデスリーガ創設に関するニュースの反響が思ったよりもあったので、今のドイツフットサルの現状、レギュレーション、来シーズン以降のドイツフットサルについて書こうと思っています。どうか一読お願いいたします。

 

 

 

 

 

9月27日、DFB(ドイツサッカー連盟)にて重大発表がありました。

 

2021/22シーズン、フットサルブンデスリーガ創設決定!

https://www.dfb.de/news/detail/43-dfb-bundestag-beschliesst-einfuehrung-einer-futsal-bundesliga-208026/

 

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サッカーでは聞きなじみのある「ブンデスリーガ」、これは和訳すると「連邦リーグ」すなわち全国リーグを意味します。つまり日本でいうFリーグのような統一リーグができるということです。
しかもDFBの発表によるとプロリーグとのこと!
これはフットサル関係者の中で話題になっていたことらしくて、僕自身も最近よく耳にはしていましたが、この度正式に決まりましたね。

 

サッカーがものすごく発展しているドイツでは、一見フットサルも進んでいるのかと思われますが、実はまだまだ新しいスポーツという認識。ナショナルチームの設立は2015年とまだまだ発展途上中なのです。

 

そこから6年後、ようやく全国リーグ発足ということで、今フットサルはドイツにおいて注目のコンテンツになりつつあります。最近ではフットサルチームを新設するクラブが増えてきているとも聞きますし、僕のプレーする1部リーグではそれなりに観客も動員し、アマチュアチームながらほとんど自己負担なしで物資提供や移動等のサポートをしてもらっています。さらには昨シーズンの王者TSV Weilimdorf というチームがチャンピオンズリーグを勝ち進んでいることもフットサルの注目度アップの要因となっています。

 

現状のドイツフットサル事情

先述の通り、これまで、というか現在ドイツに全国リーグはありません。1部リーグはレギオナルリーガ(地域リーグ)といい、ドイツを、北、南、西、北東、南西(今シーズン新設)の5地域に分割しリーグ戦を行っています。

シーズンは9月末~3月最終週にかけて行われるレギュラーシーズンと4月~6月に行われるプレーオフに分かれています。

レギュラーシーズンは各地域10チームがホームアンドアウェー方式で総当たりのリーグを行い上位2チームが優勝決定戦であるプレーオフに駒を進めることができます。もちろん下位チームは降格です(リーグにより降格チーム数は違う)

僕がプレーするGO Rhein-Mainの所属する、昨シーズンの南地区を例にとると 

レギオナルリーガ南地区 18/19シーズン順位

https://www.fupa.net/liga/futsal-regionalliga-sued-67490/tabelle.html

 TSV Weilimdorf とRegensburg がプレーオフに進出し、下位3チームが降格しています。同様のリーグが1部リーグとして他地域でも行われていることになります。
ちなみにWeilimdorfはこのままプレーオフを勝ち、昨シーズンのドイツ王者になりました。 

 

ブンデスリーガ参入戦について

今シーズンはこれまで通りのレギュレーションで行われますが、来シーズンはブンデスリーガ所属チームを決めるため少しレギュレーションが追加されます。

 

以下ブンデスリーガ参入の条件になります。

  • 各地域の優勝チーム2位のチーム(南西地区は優勝チームのみ)の合計9チーム

 →ブンデスリーガへ自動参入

  • 南西地域2位チーム、他4地域の3位チームの計5チームでプレーオフ

 →1チームがブンデスリーガへ

 

違う点は通常のプレーオフとは別で、3位同士による参入プレーオフがあるという点です。

 

以上の選抜された10チームが翌シーズンよりブンデスリーガを戦うことになります。

 

 

日本人選手にとってチャンス?これからのドイツフットサル

代表チームはまだできて間もないとはいえ、日本代表と引き分けたり、欧州各国とも現段階で渡り合っていることから、非常に発展が著しいと言われているドイツフットサル。

まああれだけサッカーの発展している国なので、かなりポテンシャルの高い選手が多い印象は実際にプレーをしていて思いますし、外国人が多い国なので、スペインの選手や中欧系の選手がリーグ自体のレベルの底上げの要因になっている印象もあります。

 

日本のフットサル選手といえば、現在はスペインやイタリアに移籍するケースがほとんどですが、プロリーグ新設となると新たな選択肢の一つとしてドイツも上がってくるかもしれません。さらにはフットサルがまだ成熟していないということ、外国人枠に制限がないことも日本人の進出を後押しすると思いますし、欧州でのステップアップには持って来いの国になるという点で海外でのプレーを希望する選手は注目をしておいて間違いはないでしょう。

 

まとめ

現在僕が知るところで、ドイツでフットサルをプレーする日本人は自分も入れて1部に2人のみ。日本人選手がサッカーをプレーしにドイツに来ることは今や主流ですが、今後はフットサルのために渡独する選手も増えてくるかもしれません。2年後やその先を見据えて、海外を視野に入れる選手はドイツをそのプレー先に選んでも良いかもしれません。ただ未だ未開拓なだけにコネクション等の構築が非常に難しいリーグであることは間違いありませんので今のうちにドイツ語のコミュニケーション能力向上と情報収集は欠かせない事項であると思います。今後ヨーロッパ内では確実にドイツがフットサルにおいて急激に発展する国であることは間違いないので、日本人プレイヤーは今後の選択肢として、考えておいてもいい国であると今回の発表を通じて思いました。


その他疑問点は僕ツイッター等で受け付けていますので遠慮なくお問い合わせください。

 

 

JUO